シャトー・パルメ 1970年
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当初の可能性がそのまま維持されているとても偉大なヴィンテージ。
例年より遅い発芽のあと絶好の天候に恵まれました。
天気のよい6月に続き、7月はとても暑くて乾燥し、時々都合よくにわか雨も降りました。温暖な9月の高温により、最適のブドウの成熟とすばらしい濃厚さを得ることができました。乾燥した暑い夏は収穫の間続きました。
この完璧に近い条件のおかげで格別のヴィンテージとなり、1961年と82年の間のヴィンテージの中で一番良い年だとされました。
パルメールのテロワールがこのヴィンテージに大きく貢献しました。得られたワインは果実の味が豊かで調和がとれており、年月を経て深さを増し、長い余韻と繊細さを示しています。
テイスティング・コメント (2000年03月15日)
煉瓦色がかった美しいルビー色はワインが熟成していることを物語っています。香りはさわやかで甘草、スパイス、プラム、森の下草などを見事に結合しています。口に含むと、ミディアム・ボディでよく調和がとれておりとてもデリケートな感じを与えます。
パルメール・ワインの持つ独特の芳香の複雑さは熟成されたシルキーななめらかさのタンニンによって、支えられています。木の香りとメントールの味による繊細で長い余韻を口に残します。
ブドウの収穫は09月26日から10月16日まで行われました。
1970年のアサンブラージュ
メルロー44%、カベルネ・ソーヴィニョン31%、プチ・ヴェルド16%、カベルネ・フラン9%
シャトー・パルメ 1983年
熟成賞味期間が特に長い偉大なマルゴーワイン。
琥珀色の反映がある、生き生きとした赤色を呈しています。芳香は、ブラック・ベリー、モレロ・チェリー、プラムに焦げた香りが加わります。口に含むとざらつきのある柔らかいタンニンの構造がさわやかさとねっとりした感じとの調和を包み込んでいます。そして、甘草とスパイスの余韻が続きます。
1982 年のシャトー・パルメールは今、絶頂に近づいています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
年月が経っているのにも拘わらず、煉瓦色の反映が少しある深い赤色を呈しています。完熟したフルーツ、スパイスの強い香りを持っています。口に含むと、まろやかでリッチで繊細なタンニンの滑らかさを味わえます。複雑で濃厚なこのワインは今だにしっかりした構造とアロマに若さを保っています。アロマは花や果実、スパイスをすべてよく凝縮した香りです。
現在既に美味なこの極上クラスワインは今後も更に10 年以上賞味できます。
ブドウの収穫は09月28日から10月13日まで行われました。
1983年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン種53%、メルロー41%、カベルネ・フラン4%、プチ・ヴェルド2%
シャトー・パルメ 1985年
現在既に繊細で香気に満ちた注目すべきワインで、更にこれからも向上する可能性を持つ。
1985年は豊饒で破格のヴィンテージをもたらし、1953年のワインに比較されたボルドーのテロワールのクラシックな表現であります。
調和と均整のとれた気品のある繊細な1953年のワインに匹敵する出来栄えとなりました。
異例の寒さの冬でいくつかのブドウ畑は被害を被りました。その後、湿気の多かった春にとても良い気象条件となり、良好のコンディションの中で開花が行われました。 夏を通じ、10月末まで絶好の天候が続いたおかげでブドウの色づきは最良となり成熟も完璧で例年にないメルロ種とカベルネ種の成熟期のずれが生じました。7月は暑く雨があり、8月は幾分涼しく乾燥し、9月は暑さ乾燥ともに記録的でした。10月も高気温のよい天気が続いたために病気のない完熟したブドウを収穫することができ、柔らかくてまろやかなタンニンがあり酸味の少ないブドウが得られました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
どこまでも深い赤色に琥珀色の反映がいくらか見られます。繊細な木の香りを含んだ胡椒、スパイシーで強い香りです。少しざらついた良いタンニンを取り囲む構造のワイン。たばこや甘草の強いアロマが果てしなく口に広がり、余韻はフレッシュで長く続きます。
このヴィンテージは熟成の極に達しましたが、これからも長い間保存できる可能性を持っています。
ブドウの収穫は09月30日から10月13日まで行われました。
1985年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン57%、メルロー33%、カベルネ・フラン6%、プチ・ヴェルド4%
シャトー・パルメ 1986年
収穫をとても遅らせたことが成功のカギとなったヴィンテージ。
どこまでも深い赤色に琥珀色の反映がいくらか見られます。繊細な木の香りを含んだ胡椒、スパイシーで強い香りです。少しざらついた良いタンニンを取り囲む構造のワイン。たばこや甘草の強いアロマが果てしなく口に広がり、余韻はフレッシュで長く続きます。このヴィンテージは熟成の極に達しましたが、これからも長い間保存できる可能性を持っています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
赤屋根の瓦の色に近い綺麗な赤色は熟成が進んでいるワインであることを示しています。野バラの花のように慎ましくて上品な花の香りにわずかにスパイスを感じるアロマがあります。このワインは、1〜2時間前にデカンターに移すこと(デカンタージュ・デカンタション)によって、ブーケが明瞭に出て来ます。
空気に充分触れさせることによって量感のあるまろやかさがでてきます。調和のとれた気品のある口触りになめし革、アルコール漬けのすももなどのアロマが複雑なアクセントをもたらします。
ブドウの収穫は10月02日から10月16日まで行われました。
1986年のアサンブラージュ
メルロー48%、カベルネ・ソーヴィニョン41%、プチ・ヴェルド7%、カベルネ・フラン4%
シャトー・パルメ 1988年
この素晴らしいヴィンテージは飲み頃に達するまでに長い年月がかかり、真価を見せ始めました。これから満喫できるワインです。
1988年は非常に良いヴィンテージでそのワインは強靱なタンニンとほどよい酸味を示すしっかりした構造です。
春は湿気が多くいつもより早く開花してから乾燥気味の、あまり暑くない夏となったために、ブドウの樹の成長が鈍りました。このため、収穫が早過ぎない様に配慮し、ブドウは完熟に達しました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
深い赤色でルビー色のニュアンスがあります。芳香は砂糖漬けのフル−ツ、乾燥したすもも、たばこの香りを強調しています。このワインのすべてが豊満の証です。口に広がるバランスの良さには量感があり、もう今はまろやかになったタンニンと調和して更に豊かさを与えます。
余韻は長く、芳香が豊かです。このヴィンテージは今すぐに楽しめる熟成に達しましたが、今後さらに熟成が進む輝かしい将来も期待できます。
ブドウの収穫は09月30日から10月12日まで行われました。
1988年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン51%、メルロー39%、カベルネ・フラン8%、プチ・ヴェルド2%
シャトー・パルメ 1989年
力強さとエレガンスを兼ね備えた卓越したヴィンテージ。
高温の1989年は今世紀で最も熟成の早い、偉大なヴィンテージで、1982年と同等、もしくはそれ以上のレベルです。
暖い5月中に開花し、急速にブドウの樹が育ちました。6月は猛暑となり、それが7月、8月と続きました。乾きかけたブドウの樹にちょうど適量の雨が降り、9月上旬の雨のせいで収穫を始める日の決定が困難になりました。また、ポリフェノールの熟成よりも糖分の熟成の方が早かったため、カベルネ・ソーヴィニョン種にとって最適の収穫日の選定は更に困難でした。
アルコールとタンニンの量はとても高くなり豊潤で酸度は非常に低く、タンニンはなめらかで熟成しています。リッチでコクがあり、力強いにも拘らずしなやかさがあります。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
非常に繊細でエレガントな芳香は森の下草、なめし革、少しねっとりし、焼いた果実のような香りでワインを充分空気になじませると花の香りを添えます。
深くてしっかりした色には少し煉瓦の色がかかっています。口に含むと長く大きく広がり、溶けたタンニンとのバランスがよく、なめらかです。余韻は長く、軽くふわりとしたデリケートさで森の下草とココアの豆を混ぜた感じです。まだ若さが残っているので、寝かせると更に良くなる一流のワイン。
ブドウの収穫は09月06日から09月23日まで行われました。
1989年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー41%、プチ・ヴェルド6%、カベルネ・フラン1%
シャトー・パルメ 1990年
早くから注目され更に向上しつつある見事なヴィンテージ。
1988 年と1989 年の素晴らしいヴィンテージに続く見事なヴィンテージです。1 年中暖かでよい天気が続いたことにより酸味が少なく、アルコール度の高いワインになりました。ワインは濃厚で、熟した果実と柔らかいタンニンの味があります。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
美しいルビー色にオレンジ色のニュアンスを帯びています。プラム、革、完熟した果実を織り交ぜた非常に複雑なアロマは、この年が暑かったことを表しています。
柔らかでしかもコクのある豊満な舌触り。この様なリッチな性格は今開花し始め、このワインが長期熟成型で年月を経て、更によくなることを示しています。
ブドウの収穫は09月18日から10月06日まで行われました。
1990年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロー37%、カベルネ・フラン7%、プチ・ヴェルド2%
シャトー・パルメ 1991年
気品があり円熟したワインは常に驚きをもたらす。
このヴィンテージでは4 月21 日に1945 年以来の最も壊滅的な寒波に見舞われました。この寒波のせいで、地方によって収穫量の20%〜80%の損失がありました。それに加えて、収穫時期に激しい雨が降り、残りのブドウの実の完熟を妨げました。こうした難しい状況だったので、果実の味がよくしっかりとした、構造のあるワインにするために、ブドウの実の選別は極度に厳しく行われました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
凝縮したルビー色にオレンジ色の反映が見られ、ワインが熟成期に到達した証となっています。香りは強く複雑で、黒い果実、甘草と花が絡み合った見事なブーケです。
春に霜が降り、その影響を大きく受けたものの、この1991 年のワインには感動します。
タンニンは包み隠されているのでほんの僅かにしか感じられないものの、スパイシーでフレッシュ感のある長い余韻を一段と引き立てています。
ブドウの収穫は09月30日から10月10日まで行われました。
1991年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン58%、メルロー36%、カベルネ・フラン4%、プチ・ヴェルド2%
シャトー・パルメ 1992年
今既に魅力あふれる美しいワイン
この年はことのほか湿気が多く、特に暑くて雨が多かった8 月のせいでカビ類の病気に冒されるおそれが非常に高まりました。しかし、9 月は乾燥しブドウの熟成に好都合でした。収穫時は雨・太陽・寒さが交々入れ替わる中で行われたため、ブドウの実が完熟に達するのに困難を伴ないました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
ワインの熟成の進展を示す、オレンジがかったニュアンスの色を呈します。芳香は力強く、革、甘草、シナモンの香りがよく調和を保っています。味わいはストレートでしっかりした構造です。
タンニンはまだ堅固なので、デカンターに移すことにより、ワインは柔らかく、更にバランスが良くなります。
ブドウの収穫は09月28日から10月12日まで行われました。
1992年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー43%、カベルネ・フラン5%、プチ・ヴェルド2%
シャトー・パルメ 1993年
出来のいいヴィンテージ。最初は少し硬い感じだったタンニンがやっと柔らかくなり始めました。
夏は日照が少なく、乾燥した日が続き、7 月は涼しく、8 月は暑かったのでブドウ畑にもブドウの成熟にも良い結果が得られました。ところが9 月の激しい雨のせいで収穫期が遅れ、又、気温が低くなったために、ブドウの実が充分大きくなれませんでした。それでも得られたワインは果実の味が濃厚で豊潤、しかも柔らかくバランスがとれています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
鮮やかできれいな赤色を呈し、いまだ熟成段階に入っていないシャトー・パルメール1993 は、花とベリー類の香りが支配する非常にフレッシュな芳香が特徴です。
1年前までは硬かったタンニンも今ではまろやかさとバランスの良さをワインにもたらしています。甘草と微徴な樽の風味の余韻があり、フレッシュで品格のある印象を残します。
ブドウの収穫は09月23日から10月06日まで行われました。
1993年のアサンブラージュ
ベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー41%、カベルネ・フラン7%
シャトー・パルメ 1994年
今から賞味できる、素敵なヴィンテージ。寝かせておけば更に良くなる見込み。バランスがよく、繊細さとエレガンスは注目に価する。
例年よりも早い発芽に続いて低温の春が始まり、よいヴィンテージに相応しい気象条件となりました。
夏は暑く7 月にはにわか雨も伴ない良好な熟成を助けました。9 月に入って、ブドウ畑の衛生状態も完璧でしたが、1993 年同様9 月には雨と低温がやってきたので最良の収穫条件が乱され、収穫時の厳密なブドウの実の選別と厳格な原料ワインの選択が必要となりました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
深い赤色に熟成の進展を示す煉瓦色の反映が表れます。
複雑でリッチな香り。控えめのフルーツのアロマに続いてスパイス、葉巻、ヒマラヤ杉の芳香が入れ替わります。口当たりは完全に調和がとれた質感で、構造はまろやか・柔らかで口当たりの良いタンニンとがよく交じり合っています。
長くて滑らかな余韻は、このヴィンテージがすぐにでも楽しむことができることを示しています。しかしその構造から、長期熟成タイプとしても良いワインとなっています。
ブドウの収穫は09月16日から09月28日まで行われました。
1994年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー47%、プチ・ヴェルド2%、カベルネ・フラン1%
シャトー・パルメ 1995年
素晴らしいヴィンテージ。しかしあと数年の熟成が必要な古典的なメドック・ワイン。
深い赤色に熟成の進展を示す煉瓦色の反映が表れます。複雑でリッチな香り。控えめのフルーツのアロマに続いてスパイス、葉巻、ヒマラヤ杉の芳香が入れ替わります。口当たりは完全に調和がとれた質感で、構造はまろやか・柔らかで口当たりの良いタンニンとがよく交じり合っています。
長くて滑らかな余韻は、このヴィンテージがすぐにでも楽しむことができることを示しています。しかしその構造から、長期熟成タイプとしても良いワインとなっています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
香りはパワフルで豊満なブーケがあり、最初は革や黒い果実、焙煎した香りなど複雑な感動を与えます。かなり濃密なこのヴィンテージには、濃くざらついたタンニンがありますが、召し上がる前に充分に空気に触れることでまろやかになります。余韻はフレッシュなミントの味に続いて、木の風味からたばこの風味に移って行きます。
長期保存熟成の素晴らしいタイプです。
ブドウの収穫は09月18日から10月02日まで行われました。
1995年のアサンブラージュ
メルロー51%、カベルネ・ソーヴィニョン40%、カベルネ・フラン9%
シャトー・パルメ 1996年
素晴らしいヴィンテージ。但しあと数年寝かせること。
4 月末に遅い発芽があってから、6 月上旬に一斉にそろって素早く開花しました。湿気のある涼しい夏の間にゆっくりと着実に熟成が進みました。
非常に良い健全さに恵まれたブドウ畑からは糖分の高い豊かな果実が得ることができ、メルロ、そしてそれに増してカベルネ・ソーヴィニョン種はともにとても高い糖度に達しました。カベルネ・ソーヴィニョン種から作ったワインは濃厚でリッチであり、複雑でスパイシーなアロマを持っています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
濃いルビー色を呈し、黒いチェリーと完熟したメルロ種独特のカシスの豊満な果実の香り、そして燻された香りがします。
口の含むとスパイシーなフルーツの香りとヒマラヤ杉のアロマを織り交ぜた複雑な芳香がします。ボリューム感のある濃密な構造は完熟したタンニンを表現しており、すばらしい将来を予言しています。余韻は最初にミント、続いて甘草を口当たり良く感じます。
ブドウの収穫は09月23日から10月08日まで行われました。
1996年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー40%、カベルネ・フラン4%、プチ・ヴェルド1%
シャトー・パルメ 1997年
早めに楽しめる魅力あふれるヴィンテージ
3月末には早くも発芽があり、そのあとは湿気が多く低温の春のせいで開花期間が長くなり結実不良に見舞われました。8 月は暑くて湿気が多かったためにブドウの房の色付きも不均一でゆっくりと行われ、カビ類の病気にかかるリスクが多い夏でした。ブドウの成熟も不均一になってしまい、この状態を救うために収穫時にとても厳重な粒選びが行われました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
とても輝かしいルビー色。完熟したフルーツ感、たばこ、なめし革、オークの香り。容易でなかったヴィンテージに拘らず、舌触りは忠実なパルメールスタイルで、瓶詰めされた後まろやかさがとても良くなりました。シルキーなタンニン、多面的なブーケ。余韻は長くてフレッシュです。この
ヴィンテージは今から賞味でき、更にこの先10 年間も飲み頃が続きます。
ブドウの収穫は09月10日から09月27日まで行われました。
1997年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー42%、プチ・ヴェルド3%
シャトー・パルメ 1998年
長期熟成の偉大なヴィンテージ、熟成に或る期間を要します。
8 月の異常に乾燥した特に暑い夏とそれぞれのブドウ木に房が少なかったため、9 月中旬になると非常によい完熟に達することができ、ポリフェノールについても糖度の点でも申し分のないものになりました。その直後から雨が降り続いたために糖度がわずかに低くなりましたが、ポリフェノ−ル成分に変化なく、ブドウ果実の質はほとんど影響を受けませんでした。マセラションが早く完了したために発酵がよりスムーズに進行しました。
3 品種のブドウは良く融和し、パルメールの上品なスタイルを保存しながら、すばらしいタンニン構造を示しています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
奥深い濃い色で、熟成の兆しはまだありません。しかしワインの芳香は更に複雑、濃厚になってきました。黒い果実、スパイスに加えて、たばこ、なめし革、乾かしたすもも、ヴァニラの香りです。
繊細でありながら濃厚で力強いこのヴィンテージは堅牢な構造。良質のタンニン、余韻の長さにおいて感銘を与えます。あらゆる面において、このワインが素晴らしい熟成を遂げることが示されています。
ブドウの収穫は09月24日から10月09日まで行われました。
1998年のアサンブラージュ
メルロー52%、カベルネ・ソーヴィニョン43%、プチ・ヴェルド5%
シャトー・パルメ 1999年
円熟したリッチなヴィンテージ
春と7 月は湿気の多さと暑さが続き、1995 年以来行ってきたパルメールでの対策が大きな効果を示しました。夏の到来と共にブドウの色付きも順調で、続く成熟段階ではブドウの成長と共に、珍しい糖分の自然濃縮が起こり、カベルネ・ソーヴィニョン種ではかつて到達したことのない異例の糖度となりました。
ワインは力強く濃厚で親しみやすく、親しみやすい一方で力強さを持ち、今後の可能性を秘めています。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
深い紫色が濃密で力強いワインであることを示します。芳香は完熟した黒い果実、甘草、ヴァニラそしてデリケートな燻した香りも加わっています。味わいは豊潤で、構成はまろやかさとタンニンの繊細なバランスで保たれ、ヴェルヴェットのようになめらかでスパイシーな余韻が長く続きます。
このしっとりと豊かなパルメールは早くから賞味でき、しかも更に25 年もの間卓越したすばらしい熟成の進展を約束しています。
ブドウの収穫は09月17日から10月01日まで行われました。
1999年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロー46%、プチ・ヴェルド6%
シャトー・パルメ 2000年
長熟型で力強いパルメールワイン。
特に湿気が多かった春はブドウ畑での慎重で注意深い手入れを多く必要としました。7 月半ばを過ぎてから本格的な夏となり、ブドウは長い期間じっくりと成熟することができました。収穫時まで乾燥期が続き、1999 年度の糖度には達しなかったものの、良い糖度を得ました。ポリフェノール成分の量はことのほか素晴らしく多い年でした。
ブドウの実の質はとても良く、完熟した重みのあるタンニンと適度の酸味があり、偉大な長期保存のできるマルゴー産ワインが生れました。
テイスティング・コメント (2003年12月08日)
色は相変わらず暗い赤紫色です。ブーケは力強く、複雑で、カシス、プル−ン、熟した木苺それにタバコと燻した匂いとがうまく交じり合っています。パルメールの殆どのヴィンテージのようにこのワインもボトルの中で豊かに成育します。そのおかげで最初の威圧的なタンニンも完全に溶け込み口に含むととても濃厚でリッチなまろやかさが感じられます。
この2000 年のワインはとても気品が高く、まだこれからも長い年月にわたって豊かになって行くでしょう。
ブドウの収穫は09月21日から10月07日まで行われました。
2000年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン53%、メルロー47%
シャトー・パルメ 2001年
ことのほか暖かで湿気が多かった冬に引き続いて、3 月には新芽の成長が早く始まりました。早くも5 月から6 月に開花し、(開花50%は6 月2 日)とても乾燥した穏やかな日が続きました。雨が多く、涼しい7 月でしたが、ブドウの房の色付きは良い具合に進み、幸いにも8 月15 日の大雷雨の前にほぼ終えました。(50%の色付きは8 月9 日)8 月は適度に暑く、9 月に入って、また涼しさが戻ってきました。
収穫の前日にはブドウ畑の状態は完璧でした。これは10 月に暖かく、良い天気が続いたためで各区画はどれも最適の熟成度に達していました。糖分は2000 年よりも高く、1999 年とほぼ同じでポリフェノ−ルの量も1999 年よりも多い非常に良レベルの年でした。
メルロー品種は糖分が13 度〜14 度の間で収穫され、豊潤で果実の味に満ちコクがあります。カベルネ・ソーヴィニョンは11.5 度〜12.2 度の間で収穫され、とても繊細でタンニンの正さが特徴です。 マラシオン期間を3 週間以下に抑え、温度を28〜29 度に保つことによって新鮮味、果実の芳香を強調することができました。
3 つのブドウ品種をブレンドすることによって豊潤で上品なパルメールのスタイルを表現するすばらしいヴィンテージが実現しました。
テイスティング・コメント (2006年01月02日)
今では瓶詰めされているパルメール2001 年は私たちをいつまでも驚かせてくれます。とてもクラシックなスタイルでテロワールの特徴をとても良くあらわしています。
また、このパルメールは熟成期間中や瓶詰めされてからも豊かになりました。
ブーケは複雑微妙で、果実の新鮮さと花の芳香をもち、スパイスと燻した匂いで豊かさを加えています。口に含むと豊潤で粘っこい構造が、すばらしいタンニンで維持されています。この構造の表現は陶酔に満ちた余韻まで続きます。
ブドウの収穫は09月29日から10月11日まで行われました。
2001年のアサンブラージュ
カベルネ・ソーヴィニョン51%、メルロー44%、プチ・ヴェルド5%
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