ポマールの伝統的トップ・ドメーヌ、ゴヌー
ドメーヌ・ゴヌーは19世紀後半に設立され、84年以来前当主ミシェルの妻ジャクリーヌが受け継ぎ、息子娘と共に素晴らしいワインを造り続けています。
(ジャクリーヌが販売と経営を、息子アレクサンドルが畑の管理からワイン造りまでを、娘アンヌは事務全般を手伝っています)
グラン・クリュのコルトン・ルナルドやフラッグシップであるリュジアンは、20年〜30年以上の熟成が愉しみな長命ワインとして有名です。
リリースしない年もある
ミシェル・ゴヌーの凄いところは、自分のドメーヌの名声を保つべく、出来の悪かったと判断した年のワインは全てネゴシアンに売却し、「リリースしない」年があるという徹底ぶり。
あくまで経営優先ではなく、伝統とドメーヌの誇りを保とうとする考え方が伺えます。
ブドウは平均樹齢40年〜50年に達する古樹、収量を抑え、非常に厳しい選別を行います。
100%除梗、昔ながらの開放の木製発酵槽で長い発酵・醸しを行う事を特徴としています。新樽の使用率は低く15パーセントから 20パーセント前後です。
綺羅星のように輝くポマールの造り手の中にあって・・・
マット・クライマーの『ブルゴーニュワインがわかる』では
「綺羅星のように輝くポマールの造り手の中にあって、なお燦然と輝いている。ゴヌーの造るもののは、いかにもポマール礼賛派の願いにかなったワインであり、濃くて、深く厚みとハリを持ち、近寄りがたくさえある。」
と紹介されています。 |